理事長あいさつ


 

川島町土地改良区理事長  飯 島  和 夫

  暑い日が続いておりますが、皆様方におかれましては、ご健勝にてご活躍のこととお喜び申し上げます。また、日頃から土地改良事業の運営につきまして、ご理解とご協力を賜り、心より感謝申し上げます。

 

さて、今年は、送水開始前後に降雨に恵まれ、順調に送水を開始することができました。お陰様でその後も、安定した揚水機場の運転を実施しております。しかしながら、近年では全国各地で線状降水帯が発生するなど、気象の変化が激しく急な豪雨等が頻繁に発生する状況もありますので、気象状況の把握と安定した水の供給に努めてまいります。

 また、数年来、電気料金や物価が高騰しており、土地改良区の運営も厳しい状況にあります。揚水ポンプの運転には常に気を配り、節電対策に努めているところですが、今後も、電気料金の値上がりが懸念されますので、適切な揚水管理にご協力をお願いいたします。

 

水田農業を支える重要な施設である各揚水機場は、昭和49年から平成12年にかけて県営かんがい排水事業で造成され、以来40年以上を経過し、電気設備やポンプ設備など老朽化による更新の時期を迎えております。

このため、土地改良区では今年度から、国や県、町の補助事業により対策工事を実施し、順次、各揚水機場の施設を更新いたします。今後も埼玉県と連携のうえ計画的に保全対策を実施し、施設の長寿命化を図ってまいります。

 

滞納整理につきましては、理事と職員による訪問徴収や弁護士への債権回収委託を実施していますが、納付の意思のない滞納者に対しては、滞納処分の手続きを進め、徹底した回収に努めてまいります。

 

農業を取り巻く環境は、就農人口の減少という大きな課題に直面しています。労働力の軽減につながる新技術の導入や、農地の区画拡大を積極的に進めるなど農業経営体の育成が重要であると考えております。今後、10年、20年先を見据えた土地改良区の運営に皆様とともに着実に前進してまいる所存でありますので、より一層のご理解とご協力をお願い申し上げます。

 

                                                                                       令和6年8月吉日